銀行には「戦術」ではなく「戦略」を伝える
社長「銀行に出す事業計画書に、ホームページのリニューアル計画を詳しく書いたんですが、どうでしょう?」
安田「ちょっと待ってください。銀行員がそれを読んで、どう感じると思いますか?」
社長「売上回復の具体的な施策として評価してもらえる、と思っていましたが。」
安田「銀行員の感想は『へー、そうなの』で終わります。事情がよくわからない銀行員の目線では、ただそれだけのことなのです。じゃあ、もっと詳しく書けばいいかというと、そうでもない。」
社長「では、何を書けばいいんですか?」
安田「ホームページの上にある、戦略レベルをきちんと伝えることです。」
1.戦略と戦術の違い
戦略レベルとは、基本方針のことです。
たとえばホームページなら、「商品企画力を活かし、オリジナル商品を軸に事業拡大を図る」という基本方針があって、その手段としてホームページがあるはずです。
安田「銀行の内部では、『この会社には商品企画力がある。だから前向きに対応したい』という議論は行われます。でも『この会社はホームページをリニューアルする。だから対応したい』という議論は、まず行われません。」
社長「つまり、手段(戦術)ではなく、基本方針(戦略)を伝えるべきということですね。」
安田「そうです。『強み』と『強みに基づく基本方針』を伝えることが一番大事です。そこさえ伝われば、ホームページは説明しなくていい。」
安田順の最新刊
銀行交渉に必要な基礎知識から、資金繰り改善の実務対応まで。
事例豊富に、経営者と支援者に向けてわかりやすく解説した1冊です。
出版社 : 日本実業出版社
発売日 : 2023年9月29日

