中小企業の経営改善に強い財務参謀│安田順

中小企業の経営改善に強い財務参謀│安田順

【対応地域】 全国(特に、東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県、茨城県、栃木県)

士業向け研修

税理士・会計事務所向け「銀行格付・McSS」実務研修

 顧問先から「うちの会社、銀行からどう見られているんですか?」と聞かれたとき、根拠を持って答えられますか?

 銀行は、決算書をスコアリングモデルにかけて信用格付を行っています。その格付が、融資の可否や金利条件を大きく左右します。

McSS経営診断報告書の例

 ところが、銀行のモデルは非公開。外から確認する手段は限られています。

 唯一の手がかりが、「McSS(中小企業経営診断システム)」です。McSSは、信用保証協会の保証料率決定に利用されている「CRDモデル」で財務診断を実施し、CRDランク(A〜E)を算出します。もっとも重要な情報であるCRDランクは、金融機関の格付・債務者区分とおおむね整合します。

 ただし、McSSの結果をそのまま読むだけでは、銀行対策にはなりません。

 McSSには寄与率ページがあり、スコアを引き下げている要因が表示されます。一見すると「改善すべき順番」に見えますが、実はそうではありません。寄与率が大きいカテゴリーが、財務的に最も悪いとは限らない。逆に、寄与率が小さくても深刻な問題が隠れているケースもあります。これでは、「どの指標の改善が格付アップにつながるか」が見えてきません。

 これはMcSSの欠陥ではなく、スコアリングモデル特有の構造です。従来の財務分析や経営診断の知識だけでは、この構造を読み解けません。

 本研修では、McSSの読み解き方から、顧問先の信用格付を改善する具体的なアドバイスの仕方までをお伝えします。


この研修で得られるもの

顧問先の「銀行格付」を自分で診断できるようになる

 CRDランクは、金融機関の格付・債務者区分とおおむね整合します。Bランクならほぼすべての銀行が融資に応じる。Dランクなら銀行は慎重になる。この違いを数字で把握できるようになります。

 さらに、McSSの「寄与率」を独自の方法で点数に換算し、どの財務項目がランクを引き下げているかを特定する技術をお伝えします。これは一般に公開されていない、実務から生まれた分析手法です。

格付が改善する会社と悪化する会社の「分かれ目」が分かる

 講師は、約100社のCRDランクを10年間追跡した独自の研究データを持っています。そこから見えてきたのは、「借入に関する財務指標」が格付の分岐点になるということです。

 黒字でもランクが落ちる会社。赤字でもスコアが改善する会社。その違いは、B/S(貸借対照表)の形にあります。この構造を理解すれば、顧問先に「何を優先して改善すべきか」を具体的に伝えられるようになります。

融資・金利・リスケの相談に「根拠」を持って答えられる

 「いま融資は通りますか?」
 「金利を上げると言われました」
 「なぜ保証料率が上がったのですか?」
 「リスケからいつ戻れますか?」

 顧問先からのこうした質問に、CRDランクと財務指標を根拠にして回答できるようになります。


研修テーマの例

シリーズ形式で、段階的に理解を深めていただく構成です。各テーマを単独でご依頼いただくことも可能です。

第1回:銀行格付の仕組みとCRDランクの読み方

CRDモデルの構造、McSSの基本操作、A〜Eランクの実務上の意味。「自分の顧問先がいまどのランクか」を把握するところからスタートします。

第2回:借入金依存度で見るCRDランクの変動パターン

B/S(貸借対照表)の形が格付の土台を決め、P/L(損益計算書)の稼ぐ力で上下する。この基本構造を、実際の企業事例を使って解説します。黒字でもランクが落ちるケース、赤字でもスコアが改善するケースなど、格付変動の実態をデータに基づいてお伝えします。

第3回:McSS寄与率の読み解きと改善の優先順位

寄与率を財務指標との比較が可能な「点数」に換算する方法。5点超のカテゴリーを優先的にチェックする実務ルール。ランク別の注意点と、核になる財務指標との照合の仕方を、具体例を交えてお話しします。

第4回以降:ご要望に応じた個別テーマ

融資交渉、リスケ交渉、金利交渉の進め方、銀行提出資料の作り方、長期借入と短期借入のバランス、過去の粉飾決算への対応など。事前にいただいたご質問にも研修の中で回答します。


他の融資支援研修との違い

税理士向けに融資支援を教える研修や資格プログラムは増えています。

 それらの多くは「融資の一般知識」を教えるものです。

 本研修が異なるのは、CRDモデルというスコアリングの中身に踏み込んでいる点です。

 講師は、外資系メーカーの与信管理業務や経営診断業務において、約100社の中小企業の決算書をMcSSで継続的に分析しています。さらに、約500件のデータで財務指標とCRDスコアの相関分析を行い、どの指標がスコアに強く影響するかを数値で特定しています。McSSのヘビーユーザーとして、CRDビジネスサポートのインタビュー記事にも掲載されています。

 一般論ではなく、データと実務に裏打ちされた研修です。


研修の進め方

税理士法人・会計事務所の所内研修として実施します。

 貴事務所のスタッフだけを対象にしたZoom研修ですので、顧問先の具体的な事例に踏み込んだ議論ができます。全国どこからでもご参加いただけます。

事前のご質問に対応します。

 研修前に、顧問先に関するご質問をお受けします。「この会社はリスケすべきか」「設備投資のタイミングは適切か」など、実際に困っている事案についてお答えします。


導入事例

税理士法人(スタッフ13名)

 「銀行からの見られ方」をテーマに、Zoom形式で研修を実施。スタッフ全員に事前に著書を配布し、12名から事前質問を収集。現場で実際に困っていることに直接答える双方向型の研修です。

 継続プログラムとしてリピート受注をいただいており、研修をきっかけにMcSS(信用格付ツール)の活用支援にも発展しています。


講師プロフィール

安田 順(やすだ じゅん)
安田経営診断事務所 代表/中小企業診断士・MBA

 金融機関出身。中小企業の財務、銀行交渉、資金繰りに関する書籍を多数執筆。累計4万部を超える専門書の著者として、多くの経営者・士業の方々に読まれています。

 月刊「企業実務」誌で『いま経理担当者が直面する課題・悩みを一刀両断!』を長期にわたり連載。

 CRDビジネスサポート インタビュー記事

 2026年7月、粉飾決算を追及せずに正す方法をテーマにした新著を出版予定。

主な著書:

  • 『中小企業の「銀行交渉と資金繰り」完全マニュアル』(日本実業出版社)
  • 『銀行が貸したい会社に変わる 社長のための「中小企業の決算書」財務分析のポイント』(日本実業出版社)
  • 『社長のための「中小企業の決算書」読み方・活かし方』(日本実業出版社)
  • 『中小企業のための「資金繰り・借入交渉」実践マニュアル』(日本実業出版社)

料金

1回2時間のZoom研修:7万円(税別)〜
※人数や内容により、柔軟に対応いたします。


よくある質問

Q. 少人数でも依頼できますか?

A. 何名でも対応いたします。少人数の事務所では、より個別具体的な内容に踏み込むことができます。

Q. 研修内容をカスタマイズできますか?

A. はい。事前打ち合わせで知りたいテーマを伺い、内容を調整します。

Q. 単発と連続、どちらがおすすめですか?

A. まずは単発で内容を確認いただき、継続的に学びたい場合はシリーズ研修をおすすめします。


お申し込みの流れ

1. メールでお問い合わせ

 下記のお問い合わせフォームからご連絡ください。

2. Zoomで事前打ち合わせ(30分程度、無料)

 知りたいテーマ、参加人数、日程などを伺います。研修内容のイメージをすり合わせます。

3. 研修内容をご提案

 事前打ち合わせの内容をもとに、カスタマイズした研修プログラムをご提案します。

4. Zoom研修実施

 ご都合のよい日時に、Zoom形式で研修を実施します。

▶ お問い合わせフォームはこちら

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