リスケ中も「使うべきカネ」は使う
銀行返済をリスケした会社は、可能な限り経費を削減することになります。
しかし、経費削減をやりすぎる会社はいずれ行き詰ってしまいます。
経費には、売上につながるものとつながらないものがありますが売上につながる経費は積極的に使うべきです。
銀行に対しても「使うべきカネ」を使えるよう、交渉します。
一つ簡単な例をあげます。
A旅館はもう7年近くリスケの状態が続けていますが、ここ数年、増収増益を達成しています。
A旅館は、部屋の補修、温泉施設の改良などの資金はすべて資金繰りから捻出しています。(大きめの投資にはリースも使います)
つまり、「利益から投資を行っている」わけです。
投資を行う分、銀行返済は少なくなりますが、あらかじめ銀行の了解をもらっています。
利益から必要な投資を行いつつ、接客や料理で顧客から高評価を得て売上を伸ばしているのです。
90年代のバブル崩壊時、私が担当していたマンションデベロッパーの某社は、銀行を説得してファミリーマンションの仕込みを再開。80億の債務超過を解消して、再建を果たしました。
攻める姿勢のない会社はつぶれます。経費を減らしすぎでジリ貧に陥らないよう注意しましょう。