リスケ申込み状況(2020年4月~2022年6月)
下の表は、金融庁公表資料から作成したリスケ(条件変更)の申し込み件数の推移です。
新型コロナウイルス感染症発生直後の2020年4-6月期に急増し、その後はじわじわと減っているのは、コロナ融資が手厚く実行されたからでしょう。(融資を受けられるならリスケは必要ありませんので)
すでに多くの会社がコロナ融資の返済を開始しており、来年5月以降は、据置期間を3年にした会社でも返済が始まります。
果たしてどのくらいリスケが増えるか、またレポートさせていただきます。
下のグラフは、同じ資料から作成したリスケの実行率(銀行の応諾率)の推移です。
実行率は99%前後で推移しており、申し込めばほぼ通る状況が続いている模様です。
今後、潮目が変わって、銀行の対応が厳しくなるとしたら、主要行等の実行率が先行して下がり始めるでしょう。(主要行等は、みずほ銀行、みずほ信託銀行、三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、 三井住友銀行、 りそな銀行、三井住友信託銀行、新生銀行、あおぞら銀行)
メガバンクはやっぱりドライです。先日、中小企業活性化協議会の方からうかがった話でも、「メガバンクの対応は、サービサーを活用した不良債権処理に傾きやすい」とのことでした。